無痛治療

 コロナウイルスの影響にて呼吸管理を伴う無痛治療は現在おこなっておりません。


 ほとんどの患者さまが歯科治療は「痛い・怖い」といった印象を持っています。そのため、日々の診療においてなるべく患者さまに対し、痛みを感じさせないように、注意を払って治療をおこなっております(表面麻酔や麻酔薬の刺入速度など)が、それでも不安な方はお気軽に担当医までご相談下さい。完全予約制にはなりますが治療が高血圧などの基礎疾患をお持ちの方のために当院では吸入鎮静法も行っております(基礎疾患のある患者さまは内科主治医と対診を行う事もあります)。治療時間が長くなる方、高血圧などの基礎疾患をお持ちの方に吸入鎮静法は適しています。治療中は傾眠状態になり、患者さまはあっという間に治療が終わった感覚になります。実際には鎮静法による治療は2時間が限界とされています。また、一般的な治療よりも全身的疾患による合併症のリスクが下がります。
当院では全身麻酔経験200例以上ある学会認定医、指導医が担当します。
術後はしばらく当院にて休んでからお帰りいただく事があります。

鎮静法の適応症・禁忌症

1.適応症

1))外科治療に対しよりリラックスして外科診療を受けたい患者さま
2)外科治療により過換気症候群、パニック障害などを引き起こしやすい患者さま
3)嘔吐反射が強い患者さま
4)術中の循環動態の安定を必要とする患者さま
(高血圧症や心疾患などを有する患者さま)
5)鎮静を必要とする障害のある患者さま、振戦の強い Parkinson 病の患者さま
6)侵襲度の高い処置を受ける患者さま

2.禁忌症

1)妊娠中の患者さま
2)使用薬剤にアレルギーのある患者さま
3)使用薬剤が禁忌である患者さま
 (1)重症筋無力症
 (2)HIV プロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)
       を投与中の患者さま
 (3)急性狭隅角緑内障

3.特に慎重な対応が必要な患者さま

1)上気道閉塞に関連する疾患(高度肥満、小顎症、
    扁桃肥大、睡眠時無呼吸症候群など)を
    有する患者さま
2)胃内容物が残存していると思われる患者さま
3)重度の全身疾患を有し、特に
   呼吸・循環予備力が低下している患者さま
4)以前の静脈内鎮静法で有害事象の
   発生した患者さま
5)向精神薬の長期内服治療を受けている
   患者さま
6)筋ジストロフィーの患者さま
7)体内に閉鎖腔のある患者さま
(中耳疾患、ブラ、気胸など)吸入鎮静のみ
8)気管支喘息の患 者さま 吸入鎮静のみ
当日の食物摂取制限
2時間前まで:clear liquids(水、果肉を含まない
フルーツジュース、炭酸飲料、
お茶、スポーツドリンクなどの機能性飲料水、
ブラックコーヒー)の摂取可。
6時間前まで:子ども用粉ミルク、牛乳、
軽食(トーストと clear liquids)の摂取可。