口腔外科

 口腔外科とは、口の中に発生するいろいろな疾患(病気)に対応する診療科です。口の中だけに限らず、顎(あご)や顔面ならびにその隣接組織に生じる疾患を扱っております。診療は口の中、顎、顔面に生じる疾患から、全身疾患と関連のある口腔内の疾患を抱えている方の治療も行っています。

 

 1.外科処置を予定の患者さま 

 当院は予約診療を行っておりますが、強いお痛みがあったり腫れがあるような場合にはその限りではありません。ご連絡の上、受診して頂ければその旨対応させていただきます。(点滴消炎設備も完備)

 

2.紹介状をお持ちの方へ 

 紹介医の先生から紹介状をもらった方は予約のお電話をしてください。基本的に外科処置は説明と同意が重要であるため、まず受診して頂いきあらためて処置の日程を決めることが望ましいと考えております。 但し、状態、状況により、初診日に処置を行う場合もあります。 埋まっている親知らずを抜歯する場合は術後の腫れ、痛みが患者様の想像以上に激しいことが多々あります。抜歯を希望される日から最低1週間は旅行や面接などの重要な予定は組まないようお願いいたします。

口腔外科の主な取り扱い例

◎  抜歯 親知らずなど

◎  親知らずや虫歯が原因で歯茎(はぐき)やあごが腫れる炎症(蓄膿症、顎炎、蜂窩織炎)の消炎

◎  あごの痛みや違和感

◎  口の粘膜や歯茎、あごの骨などにできる腫瘍(できもの)(病理検査可能)

◎  口の粘膜や歯茎の先天異常(小帯付着異常過剰歯など)や口内炎 

◎  歯が折れたり、口や顔を切ったり、あごの骨折などの外傷

◎  入れ歯やインプラントをする前の維持安定性をよくするための顎の骨の整形

◎  口の中の原因不明な痛み(舌が痛いなど)

◎  病気を持った方の歯の治療 など

 医院長は隣接他科(耳鼻科・内科・整形外科・泌尿器科)医師との連携しております。 高血圧、糖尿病などの持病をお持ちの方、抗癌剤、放射線治療前の口腔内管理、骨粗鬆症治療前の口腔内管理など

     主な口腔外科対象疾患の紹介

①抜歯: 親知らずなど

② 消炎顔が腫れた、歯茎が腫れたなどの歯が原因の炎症  歯が化膿して、炎症が波及すると顔面のいたるところが腫れたり膿が貯まったりします。糖尿病をお持ちの方は増悪因子となります。また、全身的に細菌が移行する例もあります。当院では歯肉が腫れたなどの軽度なものか ら重篤なものまですべての歯性感染症に対応いたします(抗菌薬の点滴設備完備)。入院が必要となる症例は医院長が非常勤勤務する病院にて対応いたします。

顎関節症治療: 顎がガクガクする・痛みで口が開かないなど

④ 嚢胞、腫瘍:粘膜や頬粘膜・舌・顎の骨の中にできるできもの(腫瘍・嚢胞)様々なケースがありますのでまずはご相談ください(特に口唇や舌の手術後には知覚障害など特に神経症状が出やすいため同意説明書を必ず読み分からないことは担当医にお知らせ下さい)。

1) 当日切除及び病理組織検査提出(約7日後に説明)

2) 当日病理組織検査(結果により手術法決定)

3) 経過観察となります。

顎骨のう胞や顎骨腫瘍、口腔粘膜病変など

⑤ 口内炎口腔粘膜疾患・粘膜腫瘍)通常の口内炎の他、皮膚病に関連する病変、腫瘍性病変、全身疾患に付随するものに分けられます。難治性など状態により病理検査を施行する事も可能です。

⑥ 顎顔面外傷 : 歯が折れたり、口唇や舌を切ったり顎の骨折など

顎骨整形  : (入れ歯やインプラントを埋入する前処置) 歯を入れることに不都合な骨隆起除去(保険処置)また、インプラントを埋入するときに骨が足りないときなどの骨移植(自費処置)をおこないます。上顎義歯作成前の口蓋隆起除去(保険処置)

⑧ 原因不明疼痛:腔内・顔面の疼痛 (薬剤師による漢方外来もご相談にのれます) 原因不明の疼痛などを精査し、治療していきます。

⑨ イビキ、睡眠時無呼吸症候群

 マウスピースの作製にて対応いたします。

 その他 ウイルス性疾患(帯状疱疹、ヘルペス性口内炎、口唇炎)など